2008年11月12日

マリー・アントワネット

監督: ソフィア・コッポラ


キャスト:キルステン・ダンスト
     ジェイソン・シュワルツマン
     リップ・トーン
     ジュディ・デイヴィス
     アーシア・アルジェント





わずか14歳でフランス・ブルボン王家に嫁ぎ、16歳でフランス王妃に即位したマリー・アントワネット(キルステン・ダンスト)。王室のみならず、国民からのプレッシャーを背負いながら待望の世継ぎを生み、公務をこなし、王妃としての義務を全うする一方、心の隙間を埋めるために享楽に溺れた日々…。そして、つかの間に燃えた忍ぶ恋。この上なく優雅に見える暮らしの中で、羨望と嫉妬を一身に浴びながら、王妃として、女として、彼女は何を感じ、何を思ったのか――。革命の嵐にのみ込まれ、断頭台の露と消えていった“悲劇のヒロイン”の心の揺れを優しいまなざしで追っていく。




歴史の教科書に載っているフランス王妃ではなく、一人の平凡な女性としてマリーを見て欲しかったのだろう。

現代的な音楽を使ったのも、マリーが今時の女の子となんら変わらないという事を伝え、観客に親近感を持たせる為の演出だと思う。

歴史的な数々の大事件に触れていないのも、マリー自身がそんなことには全く興味が無かったから!
政治だの経済だの考える暇があったら、可愛いファッションに身を包み、甘いお菓子を食べ、気の合う仲間と遊び呆けていたい。

今時の女の子達と一体何が違うのだろうか…。

何も違わない。ストレスの発散方法まで一緒。
でも何より時代が違った!!
時代の波がマリーを普通の女の子でいることを許さなかった。ただそれだけ。

そんなマリーも子を持ち、素朴で不器用だが深い情愛を与え続けてくれる夫の優しさを知り、次第に真の王妃として目覚めていく。

最後に斬首刑にされたマリーを描かなかったのは何故か・・

それは、マリーが真の王妃として死んでいったからだ。
普通の女の子マリーでいたのは、映画のラストシーンのところまでだったのだと思う。
この作品のコンセプトとしては、王妃マリー・アントワネットの最後は必要ではないのである。

数々のエピソードを叙情的に盛り込めば簡単にお涙頂戴できるものを、敢えてそうしなかったソフィア・コッポラ監督に感心してしまう。なかなかここまで思い切った演出は出来ないと思う。

私はこの映画を通し、マリー・アントワネットが好きになりました。私と同じように、普通の女だったことに共感も持てて。女としての強さを感じられて。

「恋をした、朝まで遊んだ、全世界に見つめられながら。」のキャッチコピーがまた、切なくなる。








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2008年05月06日

チーム★アメリカ/ワールドポリス






チーム★アメリカ/ワールドポリス


原題: TEAM AMERICA: WORLD POLICE

監督      トレイ・パーカー
脚本      トレイ・パーカー 、マット・ストーン 、パム・ブラディ
音楽       ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ



声優      トレイ・パーカー (ゲイリー/ジョー)
        マット・ストーン (クリス)
        クリステン・ミラー (リサ)




アラブのテロリストが大規模なテロを計画!その情報をつかんだ「チーム★アメリカ」の司令官スポッツウッドは、ブロードウェイ俳優のゲイリーをリクルートしておとり捜査に派遣する。ゲイリーたちの活躍で大量破壊兵器の回収に成功したものの、パナマ運河で新たな爆弾テロが勃発。実はテロリストの真の黒幕は、アジア某国の独裁者だったのだ・・・。




日本でもおなじみの過激アニメ「サウスパーク」のトレイ・パーカーとマット・ストーンのコンビが、製作・監督・脚本・声の出演を分担して担当している本作品。
4ワード、過激な性描写にブラックジョークなど、苦手な方は絶対に見ないでください。

なんといってもこの作品の凄い所は公開のタイミング。
リアルなマリオネットを使って政治を皮肉る。同年公開の「サンダーバード」と「華氏911」を見事にフリにしてしまった。


人形劇だがその動きは多彩で見ていて飽きが来ない。
嘔吐シーンとセックスシーンをみて初めて笑っしまった。

表情も微妙にリアル。型にはめた様な「アメリカ人」というマリオネットの顔もこの作品の中では皮肉になっている。
「テロリストをやっつけろ」という大義名分のもと、世界遺産だろうがなんだろうがブッ壊し、地元の人が巻き添えになっていくのもお構いなしのチーム・アメリカ。世界におけるアメリカ政府の姿勢を痛烈に批判している。

シナリオも有名なハリウッド映画を大分皮肉っている。
陳腐な恋愛、友情を更に安っぽく表現したり、下品な歌詞の歌をミュージカル調に見事に歌い上げてしまう。
マトリックスのパロディシーンで映像の技法である「モンタージュ」を歌い上げるシーンがある。
以前映像の学生であった私は笑いが止まらなかった。

物語の黒幕はなんと某国の将軍様。ヘアスタイル、メガネ、声などこだわりが一人だけ強く非常に似ている。

そしてアメリカの俳優協会を滅多切りにしている。
何か恨みでもあるのかと思えるほどの扱いだ。特にマッド・デイモン。
ショーン・ペン、ジョージ・クルーニー、ティム・ロビンス、スーザン・サランドン、リヴ・タイラー、イーサン・ホークなど出てくるがファンの方は絶対に見てはいけない。


ただこの映画は誰か一人を批判している映画ではない。当初言われていた「華氏911」の援護でもない。(マイケル・ムーアも最終的に木っ端微塵になっている)

この作品は自国他国、右も左も関係なくすべてを笑いあげてしまった。
国と国同士の問題は複雑に絡まってしまっていて一言では誰も話せない。だがトレイ・パーカーは「お前等なんて大嫌いだ!」とすべてを含めて言ってしまった。
この映画を作って公開できたことが素晴らしいと思う。










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2008年05月03日

マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー







マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー



原題  MISS CAST AWAY/MISS CASTAWAY AND THE ISLAND GIRLS

監督       ブライアン・マイケル・ストーラー
製作総指揮    リチャード・H・シンタク
音楽       グレッグ・エドモンソン


出演      エリック・ロバーツ
        チャーリー・シュラッター
        スチュアート・パンキン



日本で開催されるミスコン、ミス・ギャラクシーコンテストに参加するため、全米美女軍団は飛行機へと乗り込んだ。しかし、その機体は急降下、最悪の事態に…!緊急着陸したのは、名もなき島。命が助かったと喜ぶ一同。しかし、その島には世界最大の秘密があった。何世紀にも渡り隠され続けた“ノアの箱舟”が存在していたのだ!巨大豚の来襲、猿人との戦い、食料不足、仲間割れ…数々の苦難に襲われる彼らに、救世主が出現した。謎のロボットU2-ME2が映し出す映像に、エージェントMJ(マイケル・ジャクソン)の姿が!



邦題がマイケル・ジャクソンinとなっているがマイケルが出てくるのは合わせても3分程度。そして明らかに合成。演技というものはしておらずどこからか持ってきたようにさえ思える。
なのでマイケル・ジャクソンを目当てに借りた人には残念な作品。

ただパロディ映画としてみれば名作。これほど有名映画をいくつも当てはめられた映画はないのではないか。

急に「マトリックス」のシーンになりあの格好でそれなりの台詞を言う。しかし出演者達の反応は寒い。そこがまた面白い。
「ジュラシック・パーク」「ロード・オブ・ザ・リング」「猿の惑星」「シックスセンス」など、映画好きなら誰でも見たことのある映画が勢ぞろいだ。
そしてそれらのシーンのいちいち陳腐なところが見ていて癖になってしまう。

映画としてみれば感情移行がめちゃめちゃだったりパロディを持ってくるためのフリだったりする。

この映画は気楽なときにしか見てはいけないと思う。



特典映像で、監督がマイケルと仲の良い友人だ、だからこの映画にも快く出演してくれたと熱弁する姿もまた面白い。












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2008年04月28日

チャーリーとチョコレート工場






チャーリーとチョコレート工場


原題 CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY


監督       ティム・バートン
原作        ロアルド・ダール
脚本        ジョン・オーガスト
音楽        ダニー・エルフマン

出演     ジョニー・デップ (ウィリー・ウォンカ)
        フレディ・ハイモア (チャーリー・バケット)
        ディープ・ロイ (ウンパ・ルンパ)



とてもおいしいと評判のワンカ社チョコレートは、世界で5個だけの”当たり”付き。当たればワンカの秘密の工場を見学できるため皆必死に探すが、遂に幸運な5人の子供たちが権利を手に入れ…。



シナリオはほぼ旧作と変わらないが、原作により忠実に描いている。
ウォンカの過去など旧作では描かれてなかった部分をジョニー・デップが見事に演じている。
やはり見所はティム・バートンの世界観。
彼によって旧作より一層鮮やかなファンタジーに描かれている。

その中で繰り広げられるブラックジョークも目を引く。原作者の伝えたいことをこの作品はストレートに伝えてくれる。

そして有名映画のパロディもあるので映画好きにはたまらない。

2001年宇宙の旅、サタデー・ナイト・フィーバー、鳥、サイコといった名作がところどころ入り込んでくる。

メディアに対する皮肉である「テレビは一方通行」というウォンカの台詞が印象的。

ラストのウォンカの過去もメッセージがとても強い。

家族、人間関係のありかたをこの作品は皮肉まじりで伝えてくれる。

子供っぽい印象を受けるかもしれないが、原作者が伝えようとしたメッセージを受け止めながら見てほしい。














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夢のチョコレート工場






夢のチョコレート工場


原題: WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY



監督      メル・スチュアート
原作      ロアルド・ダール
脚本      デヴィッド・セルツァー
音楽      ウォルター・シャーフ
        レスリー・ブリッカス
        アンソニー・ニューリー



出演       ジーン・ワイルダー(ウィリー・ウォンカ)
          ピーター・オストラム(チャーリー・バケット)
          ジャック・アルバートソン(ジョー爺さん)



とてもおいしいと評判のワンカ社チョコレートは、世界で5個だけの”当たり”付き。当たればワンカの秘密の工場を見学できるため皆必死に探すが、遂に幸運な5人の子供たちが権利を手に入れ…。



あのティム・バートンが手がけた「チャーリーとチョコレート工場」の前身作品。原作があるだけあってあらすじはほとんど一緒。
1971年の映画なためCGが使えないのでシナリオが一部変わっている。

リメイクより子供向けに作られているが見方によってはブラックファンタジー。
ジョニー・デップが演じたウォンカは変ではあるが何処かしら可愛げがあった、しかしこちらのウォンカは本当に怖い。
そして一番怖いのがウンパルンパ。リメイクのほうではディープ・ロイが一人で数十人分を分けて演じたがこちらでは背の低い人たちを何人も集めたらしい。
キモカワで人気を集めているがこちらではカワイイとは言いがたい。

リメイクと比べるとかなりマニアックな作品である。
商業的成功は収めなかったが一部カルト的な人気がある。

共通して話のメッセージは強い。

現代社会に対する皮肉、大人達の貪欲さ、子供達の傲慢さ。
それらをミュージカル調で伝えてくる。ある意味リメイクよりダイレクトだ。


若干マニアック向けではあるがこちらの作品も十分見ごたえのある作品だ。












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2008年04月23日

HOUSE ハウス






HOUSE ハウス



監督    大林宣彦
原案    大林千茱萸
脚本    桂千穂
音楽    小林亜星 、ミッキー吉野


出演     池上季実子 (オシャレ)
       大場久美子 (ファンタ)
       神保美喜 (クンフー)




夏休みを利用しておばちゃまの羽臼屋敷を訪れる“オシャレ”と6人の友人。だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。そして若返るためには少女を食べなければならない。ピアノや時計が少女たちを次々に襲い、羽臼屋敷は人喰い屋敷と化した。




CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画。
サスペンスやホラーに分類されるがコメディ色が強い。
まず少女6人のあだ名が全員可笑しい。
食いしん坊だから「マック」という少女が、井戸で冷やしたスイカを取りに行ったらそのスイカに喰われる…といった突っ込みどころ満載。
それでいてお色気シーンももってくるこのシナリオはアングラの匂いさえする。

1977年の映画なので今では大御所となった俳優達の若い姿が見れる。
古い映画だが映像に時代は感じさせられない。
奇抜な照明、挑戦的なカメラワーク、無理のある合成、強引な演技により流行の日本映画より新しくさえ思えウキウキして見れる。

流石に衣装やメイクに時代は感じるがそれも皮肉なほど当てはめている用にも思える。

ちなみに大林千茱萸は監督の実娘で当時12歳の中学生。


ふざけている様で映画を皮肉っているようにも見えるこの作品は、日本にはあまり無いジャンルなのでお勧めだ。











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閉ざされた森






閉ざされた森

原題     BASIC



監督     ジョン・マクティアナン
脚本     ジェームズ・ヴァンダービルト
音楽     クラウス・バデルト


主演      ジョン・トラヴォルタ (トム・ハーディ)
        コニー・ニールセン (ジュリー・オズボーン大尉)
        サミュエル・L・ジャクソン (ネイサン・ウエスト軍曹)





ある夜、訓練中のレンジャー隊7名が、嵐の密林地帯で消息を絶つ。17時間後、3名の生存者が発見されるものの、彼らは味方同士で撃ち合っていた。そして、一人が捜索隊の目の前で殺される。結局、重傷者を含む2名が救助され、いまなお隊長のウエストを含む4名が行方不明のまま。間もなく、ジュリー・オズボーン大尉が調査を開始するが、救助された兵士は彼女の尋問に黙秘を続けた。そこで、オズボーンの上官スタイルズ大佐は、かつてウエストに訓練を受けていた元レンジャー隊員で尋問術に長けた麻薬捜査官トム・ハーディを呼び寄せる。





監督は「ダイ・ハード」で大ヒットを残したジョン・マクティアナン。
ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンは「パルプ・フィクション」以来の共演。

しかしこの作品はあまり宣伝をしなかったらしく名前は有名ではない。

だがサスペンスの中では群を抜いて素晴らしい作品。

供述が1人2人と食い違っていく姿はまるで「羅生門」を思いださせる。
シナリオの荒さが多少気になるが許容範囲だ。

物語のラスト10分の大どんでん返しには驚愕。
今までとは別の映画のような爽快な出演者の笑顔に思わずこちらも笑ってしまう。
スカっと騙されたい人には特におススメ。

パッケージも特に目を引くものではないので見逃してしまうかもしれないが是非見てほしい。













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2008年04月21日

dot the i






dot the i


原題: DOT THE I

監督     マシュー・パークヒル
脚本     マシュー・パークヒル
音楽     ハビエル・ナバレテ



出演     ガエル・ガルシア・ベルナル (キット)
        ナタリア・ベルベケ (カルメン)
        ジェームズ・ダーシー (バーナビー)



ロンドンで暮らすスペイン人女性カルメンは、裕福で優しいバーナビーにプロポーズされ、幸せの絶頂だった。ところが独身最後のパーティで、ゲーム感覚でキスをしたキットに激しく心を揺さぶられる。キットに惹かれながらも、バーナビーとの結婚を選んだカルメン。しかし、些細な口論がきっかけでバーナビーの元を飛び出したカルメンは、キットのアパートへ向かい激しく愛し合う。絶望したバーナビーは自殺を図り、動揺したカルメンは再びキットの部屋を訪ねるが…。





ドット・ジ・アイ(「i」の点を忘れるな)とは、細部まで注意を払う、という意味の慣用句。
監督は本作が長編劇場映画デビュー作。そうとは思えないほど話の完成度は高い。


はじめの1時間は普通の三角関係のラブストーリー。
予備知識なしで見たので後半の話の転がりようには驚愕。
サスペンスに持っていこうとするフリが本当に上手く隠れている。

サスペンス映画にありがちなストーリーがぐちゃぐちゃだったり、無茶な流れだったり…というのはない。この脚本は素晴らしいと思う。


どんでん返しが若干多いが純粋に楽しんで見れる。

この映画は是非予備知識なしで見てほしい。












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2008年04月18日

ショーガール







ショーガール


監督        ポール・ヴァーホーヴェン
脚本        ジョー・エスターハス
製作総指揮   マリオ・カサール
音楽        デヴィッド・A・スチュワート



出演        エリザベス・バークレイ (ノエミ)
           カイル・マクラクラン (ザック)
           ジーナ・ガーション (クリスタル)



ラスベガスを舞台にしたエロティックな人間ドラマ。ノエミはこの巨大なショービジネスの世界に、“スターダンサーになる”という夢を果たす為にやって来た。スターとして脚光を浴びる事、それは彼女の中では最高級ホテル“スターダスト”の一流のショー、“GODDESS−女神”でトップに昇りつめることを意味していた……。




アメリカでは劇場公開時に過激な暴力シーンや性的シーンが問題となりNC-17指定で公開された作品。
1995年のゴールデンラズベリー賞(毎年「最低」の映画を選ぶアメリカの映画賞)で10部門ノミネートしている。
賞の意味合いからトロフィーを受け取りにくる人はいないが、この監督
ヴァーホーヴェンはノリノリで取りに来た。


そんなに酷い作品なのかと思うと違う。映像の完成度は素晴らしい。ダンスのシーンは厚化粧と裸体に近い衣装でとてもセクシー、見ていてウキウキしてしまうほど。

話は軽薄すぎる人間関係がとても目立つ。しかしそれは見ている途中で皮肉だと気付かされる。
人は軽々しく裏切り、約束はことごとく無に帰る。そんな中で本当に自分を信じられる人こそトップに上がれる…といったスポ根のような話でもある。
他人を蹴落として這い上がっていく。舞台裏の女性達は美しいが怖いほど野心に満ち溢れている。



過激なセックスシーン、淡々と続くセクシーシーン、良識ある人間が見たら「最低だ」「ポルノ映画だ」と漏らすのも分からなくない。

ただこの監督がハリウッドという「映画大国」の土地でここまでハリウッド映画を皮肉れたことが素晴らしいと思う。


この映画の一番の魅力はやはりジーナ・ガーション。クリスタルという役を見事に演じきっている。あまりにも笑顔が魅力的で彼女がいないシーンは少し華が足りないと思えるほど。


余談だがこの映画を皮切りに「バウンド」「フェイス・オフ」と一躍有名になったのは彼女一人。











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2008年04月17日

戦場のピアニスト







戦場のピアニスト


監督    ロマン・ポランスキー
原作    ウワディスワフ・シュピルマン
脚本    ロナルド・ハーウッド 、ロマン・ポランスキー
音楽    ヴォイチェフ・キラール


出演    エイドリアン・ブロディ (ウワディスワフ・シュピルマン)
      トーマス・クレッチマン (ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉)
      エミリア・フォックス (ドロタ)




1939年9月、ポーランド。ナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。しかし、やがて一家を含む大量のユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうとしていたウワディクを引き留めたが…。




人間は、思想や教育によってここまで残酷になれるのかと考えさせられる作品。
監督は「オリバーツイスト」「ラッシュアワー3」の監督ロマン・ポランスキー 。
決して経験者しか語れない悲惨な戦中の背景が描かれている。

残酷な状況の中で主人公は何もしない、何も出来ない。ただ彼は助けを求め、そして彼を助けた人々は悲惨な死を遂げる。
そして生き抜いた後に残るもの。
実在したシュピルマンというピアニストはこの後、89歳まで生き抜く。

生に対する執着。死に対する恐怖。現代では薄れてしまった感覚をブロディは見事に演じている。

絶望的なシーンが続く中、廃墟でボロボロになったシュピルマンがピアノを弾くシーンがある。

あまりにも残酷な場面を乗り越え、様々な感情を抱えそたその姿は強く、儚く、そして美しい。


この作品を見る前には少しだけ第2次世界大戦を勉強してほしい。

戦争という、理不尽な争いと恐怖は未だに人々を苦しめているという真実を受け止めてほしい。










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